6月21日の夕方、日本全国で部分日食を見ることが出来ます。
日食とは、太陽-月-地球がほぼ一直線上に並んだ時に起こる現象です。このとき、地球から見ると、月が太陽の前を通り、太陽の一部または全部を隠してしまう現象です。日食には3種類あります。
<皆既日食(かいきにっしょく)>
太陽が全て隠されるタイプの日食です。皆既日食中は空が夜のように暗くなり、太陽の周りにある「コロナ」が輝いて見えます。皆既日食の始まりと終わりにしか見られない「ダイヤモンドリング」は非常にドラマチックな現象です。
<金環日食(きんかんにっしょく)>
月の見かけの大きさが小さいため、太陽を全て隠すことが出来ず、太陽の外縁部分がリング状に見える日食です。金環日食では空は真っ暗にはなりません。
<部分日食(ぶぶんにっしょく)>
月が太陽の一部だけを隠す日食です。今回日本で見ることが出来るのはこのタイプとなります。
6月21日の部分日食の始まり時刻は16時11分頃、食の最大時刻は17時10分頃、終わり時刻は18時3分頃となります。日曜日の夕方なのでご家族で観測しやすい時間帯ですが、太陽の光を直接見ると、短時間であっても目を傷める可能性があります。必ず日食グラスなど太陽観測用の道具を使うようにしてください。
古代の人は突然太陽が消えて真っ暗になるという現象から、様々な物語を想像したり、不吉なことの前触れであると恐れたりしていました。それだけ日食は不思議であり稀な現象なのです。次に日本で日食を見ることが出来るのは、2023年4月20日となります。滅多にないチャンスですので、安全な方法で楽しく観察してみましょう!