【雪が降るメカニズム】

1月6日、関東地方に大雪が降りました。東京都心では、2018年1月22日以来となる10センチ以上の積雪となりました。今回は雪が出来る仕組みについてご紹介いたします。

雪は雨と同じように雲の中で生まれます。雲は小さな水の粒が集まって出来ており、それが大きく成長して重くなると、地上へ落ちてきます。水の粒は最初はとても小さく、半径0.001~0.01mmしかありません。これは人間の髪の太さの1/5程度だそうです。小さくて軽い水の粒は上昇気流に乗ってどんどん昇っていきます。気温がマイナス40度以下となる高さまで達すると、水の粒は凍って氷となります。氷の粒は周りの水蒸気を取り組みながら大きくなり、雪の結晶となり、地面へと落ちていきます。せっかく大きく成長した雪の結晶ですが、たいていは落ちていく途中で融けて雨となります。地面に近い場所の気温が、雪が融けないくらい低いときだけ、雪のまま降ってくるのです。太平洋側では1~2度以下で雪が降るといわれています。

ちなみに、日本海側ではときどき黄色や赤褐色の雪が降ることがあるみたいです。これは、中国から飛んでくる黄砂(黄色い砂)の影響だそうです。また、フランスではサハラ砂漠の赤い砂の影響で赤い雪が降ることがあるみたいです。一度見てみたいですね!

雪が降ると子どもたちは大喜びですが、交通機関への影響や事故などの「雪害」が発生する恐れもあります。滅多に大雪が降らない地域でも、天気予報などで情報をキャッチして、早めに備えていきましょう。